4)不適切投与の防止
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A.「使わない」戦略
近年AMR対策の一環として抗菌薬を「使わない」戦略が脚光を浴びている。耐性菌が原因で年間推計2万人超が死亡している米国では2015年3月、当時大統領だったオバマ氏が国を挙げた対策を宣言、不必要な抗菌薬処方の削減に乗り出している。わが国でも2017年6月に「抗微生物薬適正使用の手引き 第1版」が発行されたが、基礎疾患のない学童期以降の小児と成人に対し、急性気道感染症と急性下痢症に対する抗菌薬投与を推奨しない内容となっており、その周知が急務であると考えている。
B.経口第3セフェム剤の整理
2018年4月の診療報酬改定で新設された抗菌薬適正使用支援加算の施設要件では、「 ...