無知の知
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実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな
有名な諺だが、その注釈を見るとこんなことが書いてある。
稲が実を熟すほど穂が垂れ下がるように、人間も学問や徳が深まるにつれ謙虚になり、小人物ほど尊大に振る舞うものだということ。
ここで素朴な疑問が生じる。
「学問や徳が深まるとなぜ謙虚になるのか?」
先人の訓示が腹に落ちるからか?
いやいや、人間はそう簡単に他人の言うなりにはならないものだ。
私はこう考える。
人間は知識を付ければ付ける程、自分が本当は何も知らないこと、まだ知らないことが無限にあることを思い知るに違いない。
いわゆる「無知の知」だ。
そうなればもう恥ずかしくて尊大にな ...