イベルメクチンの開発と熱帯病の撲滅に向けて
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招請講演は、2015年にノーベル生理学・医学賞受賞された大村智先生の講演だった。
神戸での森田浩介先生の講演に続き、年に二度もノーベル賞受賞者の生の講演を聴けるなんて何という幸運だろうか?
天然有機化合物のスクリーニングに注力し、半世紀で480種を超える新規化合物を発見した大村先生。
「金がないから何もできないという人間は、金があっても何もできない人間である」(小林一三)
この言葉が座右の銘というだけあって、後に「大村方式」と称される産学連携の道を切り開いた。
更には、金(特許料)が入るようになると、研究費に充当するだけでなく、学校や医療施設、そして美術館や温泉までも作ってしまう行 ...