深在性真菌症診療の現状と課題
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教育講演4は深在性真菌症について。
1.真菌
①アスペルギルス
自然耐性株(隠蔽種;全体の5%)と獲得耐性株(アゾール耐性)が確認されている。感受性検査が保険未収載なのが難点。
②カンジダ
C.glabrataのキャンディン耐性株(RKS変異株)が確認。キャンディン系使用時にはC.kruseiとともに注意。
③クリプトコッカス
C.gattiiが海外で流行。わが国でも渡航歴のない患者から検出。鑑別困難なため見過ごされている可能性も。
2.ヒト
免疫抑制患者はハイリスクだが、近年ここに生物学的製剤使用患者も加わった。発症はまれだが重篤例も。スクリーニングはもちろん(ST合剤などの)予防投 ...