『場末の文体論』はやっぱり人間論だった
投稿日:
小田嶋隆の文体論。手に取るとそれはやはり人間論。文はヒトなりか。違うか。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】場末の文体論 [ 小田嶋隆 ]価格:1,512円(税込、送料込)
【争点は事態の背景ではなく文章そのものにある】
文章において、書き手の真意は、どんなに技巧的に書いても、最終的には、必ず読者に伝わることになっている。どういうことなのかというと、書き手が、ニセモノの感情を書いたり、ウソの理屈を並べたところで、読者は、必ずやそれを見破るということだ。
好き嫌いは、特に隠せない。 どんなに美辞麗句を並べてみても、嫌っている対象についての賞賛は、読者に見破られる。逆に、大好 ...